▽地元住民によると、軍が対テロ作戦を決行した後、女性や子供を含む10人の遺体が発見されたという。
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パキスタン軍が北西部カイバル・パクトゥンクワ州での軍事作戦中に民間人10人を殺害した。州政府が29日、明らかにした。
それによると、軍は同州郊外の集落で29日早朝に過激派拠点を急襲したという。
パキスタン軍が民間人の犠牲に言及することはほとんどなく、29日の作戦がどのように行われたかは分かっていない。
州政府の報道官によると、その集落は過激派の拠点になっていたという。
報道官は記者会見で、「その後の情報で、現場付近には非武装の市民もいたことが判明した」と明らかにした。
地元住民によると、軍が対テロ作戦を決行した後、女性や子供を含む10人の遺体が発見されたという。
報道官は「非武装の市民が犠牲になったことは遺憾であり、この悲劇的な事件はテロリストを標的にした作戦の結果、起きた」と語った。
また報道官は「このような作戦において、市民の安全を守ることが常に最優先事項である。しかし、複雑な地理的条件やテロリストが市民を人間の盾にしていること、作戦の緊急性などから、時として意図しない結果が生じることもある」と述べた。
地元テレビ局は情報筋の話しとして、「陸軍はこの集落にある同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点を急襲した」と伝えている。
TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。