◎最大都市カラチで自爆テロが発生したのは数カ月ぶり。
パキスタンの港湾都市カラチで邦人を乗せたバンが自爆テロに巻き込まれ、傍観者1人が死亡。邦人は全員無事だった。警察当局が19日、明らかにした。
それによると、5人が乗っていたバンは市近郊の工業地帯に向かう途中、自爆テロ攻撃を受けたという。
邦人を護送していた警察が応戦し、自爆テロ犯の共犯者とみられる男がその場で射殺された。
カラチ警察の広報担当は声明で、「テロの標的になった邦人は全員無事である」と明らかにした。
5人はスズキ自動車の現地工場の社員と伝えられている。
地元テレビ局が公開した映像には現場で対応にあたる警察官と破損したバンが写っていた。
近くにいた通行人3人がテロに巻き込まれ、うち1人が搬送先の病院で死亡。他の2人の容体は安定しているという。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は声明で犠牲者に哀悼の意を表し、テロ撲滅を誓った。
地元メディアによると、カラチで自爆テロが発生したのは数カ月ぶり。アフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃が相次いでいる。