パキスタン外務省「アフガンとの衝突望まない」和平交渉前進
両国は25日から30日にかけて行われた2回目の協議で「停戦を維持」することで合意した。
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パキスタン政府は10月31日、アフガニスタンとのさらなる衝突は望まないと表明した。
外務省の報道官は声明で、タリバン暫定政権に対し、アフガン領内で活動する過激派への対策を通じて安全保障上の懸念に対処するよう期待していると強調した。
また報道官は和平交渉を仲介したカタールとトルコを称賛し、11月6日に両国の代表団が3回目の協議を行うと明らかにした。
両政府は国境付近で数十人の死者を出した衝突が数日続いた後、停戦を発表。その後、この期間を延長し、停戦合意を尊重すると約束した。
最初の協議はカタール・ドーハで10月19日に行われ、停戦が成立した。
両国は25日から30日にかけて行われた2回目の協議で「停戦を維持」することで合意した。
しかし、両国の国境検問所は閉鎖されたままであり、物資を運ぶ数百台のトラックが足止めを食らっている。
アフガンと国境を接するパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにパキスタン最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)と反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
パキスタン当局は現在、この2州と周辺地域で大規模な対テロ作戦を実施中である。
パキスタン政府はタリバンがTTPを支援していると非難しているが、タリバン暫定政権はこれを否定している。
