◎パキスタンのインターネットユーザーは約1億1000万人。その多くがフェイスブックなどのSNSを利用している。
パキスタン南部アラビア海の海底通信ケーブルで不具合が発生し、この数週間、インターネット通信の速度が劇的に低下、数千万人が影響を受けている。通信当局が21日、明らかにした。
この問題は今月初めに公になったが、不具合の詳細は明らかになっておらず、政府もコメントを控えていた。
パキスタン電気通信庁は声明で、「海底ケーブルの不具合により、何百万ものユーザーが影響を受け、携帯や通信各社に苦情が相次いでいる」と述べた。
また同庁はこの問題について、「今月末までに解決される」と述べたが、不具合の原因や詳細は明らかにしなかった。
同庁によると、パキスタンのインターネットユーザーは約1億1000万人。その多くがフェイスブックなどのSNSを利用している。
影響を受けたユーザーの正確な数は明らかになっていないが、地元メディアは関係者の話しとして、「その大多数が最大40%の速度低下に直面し、企業活動にも大きな影響を与えている」と伝えている。
首相府の報道官は同庁の発表に先立ち、「中央政府の新たなファイアウォールが速度低下の背景にある」という疑惑を否定した。
同庁は声明の中で、「この障害は8月27日までに解決できる」と述べた。