◎IMF理事会は昨年7月、パキスタンの経済安定化プログラムを支援するため、30億ドルを9ヶ月間にわたって融資することで合意した。
国際通貨基金（IMF）の理事会は11日、資金繰りに苦しむパキスタンに対する救済基金30億ドルのうち7億ドルの拠出を承認した。
パキスタン財務省は声明で、「IMFは我が国の経済改革プログラム1次レビューを精査したうえで、7億ドルの分割拠出を承認した」と明らかにした。
IMF理事会は昨年7月、パキスタンの経済安定化プログラムを支援するため、30億ドルを9ヶ月間にわたって融資することで合意した。
今回の放出により、IMFの支援額は19億ドルに達することになる。
パキスタンは2022年夏、壊滅的な洪水に見舞われ、300億ドル以上の経済損失を被った。この洪水では1800人近くが死亡、国土の3分の1が冠水被害に見舞われた。
IMF理事会は声明で、「これは債務不履行を防ぐための措置であり、経済安定化に向けた取り組みが前進することを確信している」と述べた。
来月議会選を控えるパキスタンは記録的なインフレにも悩まされている。
