◎犯行声明を出した組織は確認されていない。
パキスタン南西部バルチスタン州で12日、正体不明の武装集団が州警察の幹部を乗せた車両に待ち伏せ攻撃を仕掛け、この幹部が死亡、2人が負傷した。
州警察によると、犯行声明を出した組織は確認されていないという。
事件は州都クエッタ郊外の道路で発生した。
内務省と同州選出の議員らが声明を出し、この事件を非難。警察に関与した者を逮捕するよう求めた。
アフガニスタンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州では近年、テロ攻撃が相次いでおり、その多くに「TTP(パキスタンのタリバン運動)」と「バルチスタン解放軍(BLA)」が関与している。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。