◎アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州とバルチスタン州ではテロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で正体不明の武装集団が税関職員を乗せた車両に待ち伏せ攻撃を仕掛け、4人を殺害した。警察当局が18日、明らかにした。
それによると、事件は同州デライスマイルカーンで発生。犯行声明を出した組織は確認されていない。
陸軍と警察が武装集団を追跡している。
地元テレビ局は目撃者の話しとして、「ヘルメットをかぶった数人がミニバンに向けて銃を乱射した」と伝えている。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。
カイバル・パクトゥンクワ州の治安部隊は17日、アフガンから不法入国を試みた武装勢力の戦闘員7人を殺害したと明らかにしていた。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。