◎現場はパンジャブ州ラホール郊外の人通りの少ない道路。武装集団はパトロール中の車列にロケット弾などを撃ち込み、銃を乱射した。
パキスタン東部パンジャブ州で正体不明の武装集団が警察の車列に待ち伏せ攻撃を仕掛け、少なくとも11人が死亡、7人が負傷した。当局が22日、明らかにした。
それによると、現場は州都ラホール郊外の人通りの少ない道路。武装集団はパトロール中の車列にロケット弾などを撃ち込み、銃を乱射したという。
犯行声明を出した組織は確認されていない。警察はこの地域で強盗が相次いでいることを受け、人けのない地域をパトロールしていた。
パンジャブ州警察は声明で、「武装兵たちは強盗目的で車列を襲った可能性がある」と述べた。
パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。
地元メディアによると、パンジャブ州でこれだけの警察官が一度に殺害されたのは数十年ぶりだという。
警察はパンジャブ州や南部シンド州で強盗対策を強化している。強盗は郊外の森林地帯に潜伏し、ここ数ヶ月の攻撃で数人の警察官を殺害している。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相、ザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領、その他政府高官がこの攻撃を非難し、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。
シャリフ氏は声明で、関係閣僚に必要な措置を取るよう命じ、負傷した警察官に最善の医療を施すよう求めた。
パンジャブ州ラホール郊外では同日、正体不明の武装集団がスクールバスに向けて発砲し、子供2人が死亡、運転手を含む6人が負傷している。犯行声明は出ていない。