◎火災は市近郊の縫製工場で12日夜に発生。消防士たちは消火活動をほぼ終えた後、工場の倒壊に巻き込まれた。
2023年4月13日/パキスタン、南部の港湾都市カラチ、火災が発生した縫製工場前(Fareed Khan/AP通信)

パキスタンの警察当局は13日、南部シンド州の港湾都市カラチの縫製工場で火災が発生し、消防士4人が死亡、12人が負傷したと発表した。

カラチ警察によると、火災は市近郊の縫製工場で12日夜に発生。消防士たちは消火活動をほぼ終えた後、工場の倒壊に巻き込まれた。

州警察の広報担当は記者団に対し、「火元は明らかになっておらず、捜査を進めている」と語った。

工場は6日の正午前に倒壊したと伝えられている。救助隊が瓦礫の中から消防士12人を救助し、4人の遺体を収容した。負傷した12人のケガの程度は明らかにされていない。

警察は消防が作業を終えるまで隣接する建物で火災の影響を評価していた。

シャリフ(Shahbaz Sharif)首相はツイッターに声明を投稿。亡くなった消防士4人と遺族に哀悼の意を表した。

またシャリフ氏は関係閣僚に対し、このような悲劇を防ぐために再発防止策を講じるよう命じた。

パキスタンで工場火災は珍しくなく、この10年で数百人が死亡している。

2021年8月にカラチの化学工場で発生した火災では少なくとも10人が死亡した。

カラチの縫製工場で2012年に発生した大規模火災では工場内に閉じ込められた従業員約260人が死亡している。

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