◎シンド州は今夏の洪水で最も深刻な被害を受けた地域のひとつであり、数百万人が被災したと考えられている。
パキスタン、南部シンド州(Getty Images)

パキスタンの警察当局は18日、深刻な洪水被害に見舞われた南部シンド州の道路でワゴン車が水路に転落し、子供10人を含む20人が死亡、13人が重軽傷を負ったと発表した。

報道によると、事故は市内の高速道路で発生したという。

この高速道路は洪水で破壊され、多くの区間で浚渫(しゅんせつ)工事が行われているようだ。

州警察によると、ワゴン車は市内の寺院に向かう途中だったという。

水路に落ちた経緯は明らかになっていないが、この事故で10歳~15歳の児童10人、女性8人、男性2人の死亡が確認された。

報道によると、救助された13人のうち2人が重体だという。

シンド州は今夏の洪水で最も深刻な被害を受けた地域のひとつであり、数百万人が被災したと考えられている。

パキスタン国家防災管理庁(NDMA)によると、6月中旬以降の洪水による犠牲者は確認できているだけで1700人を超え、建物200万戸が全壊または損壊し、3300万人が被災した。

道路、橋、発電所、水道などのインフラも壊滅的な被害を受け、被害総額は300億ドル(約4兆2000億円)と見積もられている。

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