パキスタン、イランの不安定化に懸念「イスラム過激派が勢力拡大」
パキスタンはイランからの混乱の波及を懸念するだけでなく、イスラエルが他国の核施設を攻撃したことにも懸念を表明した。
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パキスタン政府は隣国イランとイスラエルの紛争が激化することで、イスラム過激派の活動が活発化するのではないかと懸念している。
パキスタン陸軍のムニール(Asim Munir)参謀長は18日、米ホワイトハウスを訪問し、トランプ(Donald Trump)大統領とも面会した。
トランプ氏はムニール氏との昼食会後、記者団に対し、「パキスタンはうまくやっていると思う」と語った。
一方、ムニール氏はイランに対するイスラエルの先制攻撃を国際法違反と非難したうえで、「イランの国境地域にいる分離主義者や過激派がイラン政権の崩壊を利用して勢力を拡大する可能性がある」と懸念を表明した。
両政府と対立するイスラム過激派は全長約900キロの国境地帯で活動している。
イスラエル政府はこの攻撃でイランが不安定化すれば、国家転覆もあり得るとしている。
パキスタンはイランからの混乱の波及を懸念するだけでなく、イスラエルが他国の核施設を攻撃したことにも懸念を表明した。
核兵器を保有するパキスタンと隣国インドは先月、4日間の紛争を繰り広げた。
パキスタン軍は19日の声明で、ムニール氏とトランプ氏がイランの情勢について議論し、紛争終結の重要性を強調したと述べた。