パキスタン25年上半期GDP伸び率プラス2.7%=政府統計
シャリフ政権は投資の拡大、基礎的財政収支の維持、インドとの緊張関係下での防衛費管理など、複数の優先事項を処理しながら、26年に4.2%の成長を目指している。
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パキスタン政府が9日、25年上半期(1~6月)の年次報告書を更新した。
それによると、上半期の経済成長率はプラス2.7%。市場の予想とほぼ一致した。
政府は当初、25年通年のGDP成長率をプラス3.6%に設定していたが、先月2.7%に下方修正した。
国際通貨基金(IMF)はパキスタンの25年の成長率を2.6%、26年を3.6%と予測している。
シャリフ政権は投資の拡大、基礎的財政収支の維持、インドとの緊張関係下での防衛費管理など、複数の優先事項を処理しながら、26年に4.2%の成長を目指している。
財務省は年次報告書の中で、「経済が過度に、急速に拡大することは望んでいない」という考えを示した。
25年については、大規模製造業の生産量減少と主要作物の減収が成長を抑制した。
農業部門の成長率はプラス0.6%。この9年間で最低水準となった。
中央銀行は成長を促すために、この1年間で政策金利を10%以上引き下げている。
先月の利下げで政策金利は11%となった。