◎アフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。
2023年1月31日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、自爆テロが発生したモスク(Muhammad Sajjad/AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の軍事施設近くで爆発物を積んだ車が爆発、武装勢力の戦闘員が施設に向けて銃を乱射し、陸軍兵士4人が死亡、民間人を含む数十人が負傷した。警察が15日、明らかにした。

それによると、攻撃は15日未明に始まり、数時間続いたという。

陸軍はコメントを出していないが、警察は兵士4人と攻撃者5人全員が死亡したと明らかにした。

AP通信は治安筋の話しとして、「特殊部隊がテロ攻撃に素早く対応し、軍事施設への侵入を試みたテロリストを無力化した」と伝えている。

またAPは「陸軍のヘリ部隊と地上部隊がさらなる攻撃を防ぐため、周辺地域をパトロールしている」と報じた。

アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。

昨年1月、ペシャワルのモスクに警察官に扮した自爆テロ犯が侵入、自爆し、101人を殺害した。犯行声明を出した組織はいなかったが、TTPパキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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