パキスタン政府、トランプ大統領のイラン空爆を非難

最大都市カラチではイスラエルと米国に抗議するデモが行われ数千人が参加。イランとの連帯を表明した。
2025年6月22日/パキスタン、最大都市カラチ、米軍のイラン空爆に抗議するデモ(AP通信)

パキスタン政府が22日、米軍によるイランへの空爆を非難した。

最大都市カラチではイスラエルと米国に抗議するデモが行われ数千人が参加。イランとの連帯を表明した。

パキスタン政府は前日、同国とインド間の最近の紛争の解決に貢献したとして、トランプ氏をノーベル平和賞に推薦すると発表したばかりであった。

パキスタン外務省は声明で、「イランの核施設を空爆するというトランプ大統領の決定は国際法に違反しており、イラン危機を解決する唯一の方法は外交である」と述べた。

また同省は「イランに対する継続的な侵略による、前例のない緊張と暴力の激化は深く憂慮すべき事態である。緊張がさらに激化すれば、この地域だけでなく、それ以上に深刻な悪影響を及ぼすだろう」と強調した。

トランプ氏は米軍がイラン国内にある3つの核施設を空爆し、「完全に破壊した」と発表。イランはナタンツ、フォルドゥ、イスファハンの核施設が攻撃を受けたことを確認した。

パキスタンのシャリフ(Shehbaz Sharif)首相は22日、イランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領と電話会談を行った。

首相府によると、シャリフ氏はペゼシュキアン氏に対し、米国の攻撃を非難することを伝えたという。

カラチのデモ会場となった道路には星条旗とトランプ氏の写真が貼り付けられ、大勢が踏みつけていた。

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