◎逮捕されたのは東部パンジャブ州ラホール在住のウェブ開発者であるアシフ容疑者。ユーチューブやフェイスブックで偽情報を拡散し、暴動を煽ったとされる。
パキスタンの警察当局は21日、イギリスで発生した暴動に関連する捜査で偽情報を拡散したとされる男(32歳)をサイバーテロ容疑で逮捕したと明らかにした。
それによると、逮捕されたのは東部パンジャブ州ラホール在住のウェブ開発者であるアシフ(Farhan Asif)容疑者。ユーチューブやフェイスブックで偽情報を拡散し、暴動を煽ったとされる。
イギリスでは先月末、17歳の容疑者がイングランド北西部サウスポートのダンススクールで女児3人を殺害、10人に大怪我を負わせた事件以来、極右活動家がSNSを使って偽情報を拡散している。
この事件に抗議するデモは暴動に発展。反移民やイスラム嫌悪のスローガンを掲げる極右と警察が衝突する事態となり、1000人以上が逮捕された。
パキスタン当局によると、アシフ容疑者は女児3人を殺害した17歳の容疑者が最近入国したイスラム教徒の移民であると主張。偽の名前も書きこんだとされる。
イギリスのメディアは容疑者の両親がルワンダ出身で、キリスト教を信仰していると報じている。
ニュースチャンネルと称するX(旧ツイッター)アカウント「Channel3 Now」もアシフ容疑者と同じような偽情報を拡散していた。
このチャンネルはパキスタン人と米国人が運営している。この偽情報を広く拡散され、暴動を煽ったと非難されている。
パキスタン警察はアシフ容疑者の認否を明らかにしていない。