◎事件は「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の拠点があった地区で4日遅くに発生した。
2023年1月30日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、自爆テロが発生したモスク前(Zubair Khan/AP通信)

パキスタン軍は5日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州・北ワジリスタンで銃撃戦が発生し、陸軍兵士2人と武装勢力の戦闘員2人が死亡したと発表した。

それによると、事件はパキスタンのタリバン運動(TTP)」の拠点があった地区で4日遅くに発生したという。

軍報道官は声明で、「特殊部隊はテロリストの拠点を制圧し、武器を押収した」と述べている。また北ワジリスタンの広い範囲で取り締まりを継続しているとした。

パキスタン軍は北ワジリスタンから武装勢力を排除したと主張しているが、今でも時折テロ攻撃や銃撃戦が発生し、TTPがこの地域に戻ったのではないかという懸念が高まっている。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。

アフガン・タリバンの政権奪取はTTPを勢いづかせ、それ以来、アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州とバルチスタン州ではテロ攻撃が多発している。

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