◎犯行声明は今のところ出ていない。
パキスタン軍は15日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の道路脇に設置されていた爆弾が爆発し、陸軍の兵士と民間人が死亡、少なくとも14人が重軽傷を負ったと発表した。
州警察によると、爆弾はアフガン国境近くの道路に設置され、この地域で治安維持任務に当たっている部隊を狙った可能性が高いという。
爆発で近くの商店も損傷したが、負傷者の大半は兵士だった。
地元メディアによると、犯行声明は今のところ出ていないという。
カイバル・パクトゥンクワ州の山岳地帯にはイスラム過激派組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の拠点があった。
TTPはパキスタン軍の取り締まりでアフガンに撤退して以来、越境攻撃を繰り返している。
昨年8月のアフガンのタリバンによる政権奪取後、TTPの戦力は強化されたと伝えられているが、パキスタン政府はこの地域の治安が脅かされることはないと説明してきた。
TTPは先月、パキスタン政府との数カ月にわたる停戦協議を一方的に打ち切り、この数週間、治安部隊への攻撃を強めている。
パキスタン政府はアフガンのタリバンが国境地帯の安全を確保できず、TTPを放置していると非難している。