パキスタン25-26年度防衛費20%増、対インド念頭に
パキスタン政府は経済成長を促進しつつ防衛力を強化し、国際通貨基金(IMF)の融資プログラムの条件を満たすことを目指している。
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パキスタン政府は隣国インドとの軍事衝突を受け、2025-26年度の防衛費を20%増額するが、全体の予算は7%削減し、17兆5700億ルピー(約4兆2800億円)に抑える予定だ。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相が10日に提出した予算案では25-26年度(25.7~26.6)の防衛費に2.55兆ルピーを割り当てるとしている。前年度は2.12兆ルピーであった。
25-26年度の赤字額はGDP比3.9%と予測。24-25年度に設定していた5.9%の目標を下回る見込みだ。
通年のインフレ率は7.5%、GDP成長率はプラス4.2%と予測している。
パキスタン政府は経済成長を促進しつつ防衛力を強化し、国際通貨基金(IMF)の融資プログラムの条件を満たすことを目指している。
シャリフ氏は声明で、「インドとの通常戦に勝利した今、経済分野でもインドを上回らなければならない」と述べた。
インドのジャンムー・カシミール州で4月末に観光客が殺害された後、両行の緊張は一気に高まり、本格的な戦争に発展する可能性も出ていたが、両国は5月10日、米国の仲介を受け、完全かつ即時の停戦に合意した。
インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。