◎負傷した6人のうち1人は将校。部隊は武装勢力と激しい銃撃戦を繰り広げたという。
パキスタン、南西部バルチスタン州郊外、陸軍の兵士(Getty Images)

パキスタン軍は14日、南西部バルチスタン州をパトロールしていた部隊が武装勢力の攻撃を受け、兵士少なくとも2人が死亡、6人が負傷したと報告した。

軍報道官によると、負傷した6人のうち1人は将校。部隊は武装勢力と激しい銃撃戦を繰り広げたという。

テロ攻撃が発生した日時と場所は明らかにされていないが、報道官は武装勢力について、「東部ホスト州の山中に逃げ込んだ」と説明した。

一方、AP通信は当局者の話を引用し、「この戦闘で陸軍の兵士6人と民間人2人が負傷した」と報じている。軍は武装勢力から負傷者が出たかどうかは明らかにしていない。

また軍は攻撃に関与した組織にも言及せず、犯行声明が出たかどうかも不明。しかし、バルチスタン州郊外には分離独立を目指す反政府武装組織「バルチ解放軍(BLA)」やその他の武装勢力の拠点があるとされ、ここ数カ月、活動を活発化させている。

バルチスタン州ではこの20年、BLAを含む多くの武装勢力による政府への攻撃が続いている。

政府は反乱を鎮圧したと主張しているが、同州で暴力が収束する気配は今のところ見えない。

同国北西部に拠点を置くイスラム過激派組織「パキスタンのタリバン運動(TTP)」は今年5月、政府との停戦協定に合意した。TTPとアフガニスタンのタリバンは異なる組織だが、思想は共有している。

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