◎アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で6日、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、警察官1人が死亡、もう1人が負傷した。捜査当局が明らかにした。
それによると、事件は同州ペシャワル郊外の地区で発生。犯行声明を出した組織は確認されていない。
パキスタン軍は同日、カイバル・パクトゥンクワ州デライスマイルカーンで武装勢力の戦闘員8人を殺害したと発表した。
陸軍の報道官によると、治安部隊は5日夜に武装勢力の隠れ家を急襲、銃撃戦の末、8人を殺害したという。
報道官は声明で、「このテロ集団は民間人を標的とする複数のテロに関与した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
この取り締まりと路上爆弾が関連しているかどうかは不明だ。
治安部隊は武装勢力の隠れ家を制圧し、武器、弾薬、爆発物を押収したとしている。
ペシャワル近郊の幹線道路では6日、正体不明の武装集団がパトカーに待ち伏せ攻撃を仕掛け、警察官2人が死亡、2人が負傷している。TTP(パキスタンのタリバン運動)とつながりのあるイスラム過激派の幹部とされる男が犯行声明を出したものの、真偽は不明である。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は6日、X(旧ツイッター)に声明を投稿。亡くなった警察官3人に哀悼の意を表した。
アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。