◎この指導者は集会の中で、最高裁判事の首をはねた者に1000万パキスタンルピー(約550万円)をプレゼントすると述べていた。
2024年2月29日/パキスタン、首都イスラマバードの国会議事堂(AP通信)

パキスタンの捜査当局は29日、イスラム教の少数派であるアフマディ派の集会で最高裁判事の殺害を命じたとされる党指導者を逮捕したと発表した。

それによると、この指導者は集会の中で、最高裁判事の首をはねた者に1000万パキスタンルピー(約550万円)をプレゼントすると述べたという。

この発言はSNS動画で拡散、撮影日は明らかになっていない。

この判事は数カ月前、アフマディ派を冒とくした容疑者の保釈を認めたことで、過激派の標的となっていた。

国会は1974年にアフマディ派を非イスラム教徒と宣言。それ以来、アフマディ派は何度もイスラム過激派の標的となっており、国内外の人権団体から非難を浴びている。

国家警察の広報担当は記者会見で、「この指導者は東部パンジャブ州で逮捕された」と語った。それによると、容疑者は脅迫罪と暴力を扇動した罪に問われているという。

この指導者が率いる政党は死刑を伴う厳格なコーラン冒とく禁止法の改正に激しく反対し、暴力的な抗議デモを展開してきた。

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