◎当局は2週間ほど前から東部パンジャブ州で取り締まりを開始。複数の拠点を捜索し、21人を逮捕した。
パキスタンの警察当局は1月1日、国内で複数のテロに関与したとされるTTP(パキスタンのタリバン運動)の構成員21人を逮捕したと発表した。
それによると、当局は2週間ほど前から東部パンジャブ州で取り締まりを開始。複数の拠点を捜索し、21人を逮捕したという。
TTPとアフガニスンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
当局は21人の氏名、罪状、所属組織を公表しているが、関与したとされるテロ攻撃の詳細は明らかにしていない。
当局によると、南西部バルチスタン州ではバルチスタン解放軍(BLA)の最高司令官とされる男も逮捕されたという。
バルチスタン州では25年ほど前から国軍と分離主義勢力による紛争が続いている。BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。
TTPはバルチスタン州でもBLAなどの過激派と連携して活動している。