パキスタン北部で7年ぶりのポリオ感染者、ワクチンキャンペーン終了直後
パキスタンと隣国アフガニスタンは世界で唯一、ポリオを根絶できていない。
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パキスタン北部ギルギット・バルティスタン州で7年ぶりにポリオ感染者が確認された。現地メディアが2日に報じた。
この感染者は今年3回目の全国ポリオワクチン接種キャンペーンが1日に終了した後、報告された。
ポリオは脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、5歳以下の児童がかかることが多く、麻痺などを引き起こし、死に至ることもある。
死亡率はワクチン未接種の小児で2~5%、成人は15~30%、特に妊婦は重症化リスクが高い傾向にある。
パキスタンと隣国アフガニスタンは世界で唯一、ポリオを根絶できていない。
今年の感染者はこれで11人となった。
保健当局によると、感染者はギルギット・バルティスタン州のディアメル地区で確認された。
今回のワクチン接種キャンペーンは4500万人の子供を接種対象としていた。
保健当局は声明で、「カラチ南部の観光客がギルギット・バルティスタン州にポリオを持ち込んだとみられる」と述べた。
夏期には最大都市カラチや他の地域から数万人の観光客がギルギット・バルティスタン州の観光リゾートを訪れる。