◎技師たちは3月26日、アフガン国境に近いカイバル・パクトゥンクワ州の水力発電ダム建設現場に向かう途中、テロに巻き込まれた。
パキスタン政府は23日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州で3月に発生した自爆テロで死亡した中国人技師5人の遺族に258万ドル(約4億400万円)の補償金を支払うと発表した。
技師たちは3月26日、アフガン国境に近いカイバル・パクトゥンクワ州の水力発電ダム建設現場に向かう途中、テロに巻き込まれた。
爆発物を積んだ車が技師らを乗せたバスに突っ込み爆発。中国人5人とパキスタン人1人が死亡した。
財務省は23日夜の声明で、「このテロ攻撃で死亡したパキスタン人の遺族にも8950ドル(約140万円)を支払う」と明らかにした。
犯行声明を出した組織は確認されておらず、警察と陸軍が捜査している。
パキスタン政府はアフガンのテロ組織が攻撃に関与したと主張。アフガンのタリバン暫定政権とパキスタンの武装勢力は関与を否定している。
数千人の中国人技師がパキスタン・中国経済回廊に関連するプロジェクトに従事している。
パキスタンでは近年、中国企業が関与する建設工事やその関係者が標的になっている。
2021年7月には中国とパキスタンの技術者を乗せたバスの近くで爆発物を積んだ車が爆発。中国人9人を含む13人が死亡した。