◎亡くなったのはオオニシ・ヒロシさん(64歳)。クレバスに転落し、当局が遺体を確認・収容した。
パキスタン北部のスパンティーク山(標高7027メートル)で日本人登山家の死亡が確認された。地元当局が4日、明らかにした。
それによると、亡くなったのはオオニシ・ヒロシさん(64歳)。クレバスに転落し、当局が遺体を確認・収容した。
この山では先月にも2人の日本人登山家が死亡している。2人は先月13日に行方不明となり、うち1人がその2日後に発見された。もう1人の遺体もヘリ部隊が発見したが、天候不良により捜索打ち切りとなった。
地元当局によると、オオニシさんは登頂に成功し、他の日本人登山家と下山中、足を滑らせてクレバスに落ちたという。
地元警察の担当官はAP通信の取材に対し、「当局が日本大使館と連絡を取っている」と語った。
ツアーを手配したパキスタン・アルパイン・クラブは声明で、オオニシさんと遺族に哀悼の意を表した。
スパンティーク山は日の出と日没時に金色に輝くことで知られ、人気の観光地となっている。
パキスタンでは毎年、多くの登山家が世界最高峰の山々に挑み、行方不明になったり、死亡したりしている。