パキスタン首都自爆テロ、捜査当局が容疑者4人逮捕
爆発物を装着したテロリストはモスクに侵入する際、警備員らに向けて銃を発砲した後、爆発物を起爆した。
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パキスタン・イスラマバード郊外にあるシーア派モスクで6日に発生した自爆テロについて、捜査当局は7日、このテロに関与したとして、4人の容疑者を逮捕したと発表した。その中には首謀者とみられる人物も含まれているという。
当局によると、爆発物を装着したテロリストはモスクに侵入する際、警備員らに向けて銃を発砲した後、爆発物を起爆したという。爆発の威力は凄まじく、少なくとも31人が死亡、169人が重軽傷を負った。現場には肉片や血が散乱、礼拝に訪れていた多くの信者が巻き込まれたとされる。
この襲撃について、イスラム国(ISIS)のパキスタン支部を名乗るグループが犯行声明を出した。声明では、シーア派コミュニティを標的とした攻撃であると主張し、宗派対立を背景にした暴力を正当化した。
中央政府は全国規模の捜査を開始、その後、内務省は容疑者4人の逮捕を発表した。この4人はテロ計画の立案や実行の支援に関与した疑いがあるとしてり、捜査当局は国外とのつながりや背景組織の全容解明を急いでいる。
事件現場では7日、遺族や地域住民が厳戒態勢の下で合同葬儀を執り行い、数千人が犠牲者を追悼した。参列者は深い悲しみを示すとともに、治安当局による徹底した捜査と再発防止策を求めた。
パキスタンではこれまでにシーア派を標的とした暴力がたびたび発生し、少数派に対する過激派の攻撃が国際的にも懸念されていた。特にISIS系組織や同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)などがシーア派施設や一般市民を狙うテロを繰り返し、政府は治安対策の強化を進めている。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は7日の声明で「宗教的寛容と平和的共存を脅かす行為は断じて許さない」と述べ、国際社会のテロ対策協力を強調した。事件に対して米国やEU、ロシアなどからも強い非難と哀悼の意が表明されている。
一方、パキスタン政府は事件の背後関係としてアフガニスタンなど国外に拠点を置く武装勢力との関係を指摘する声もあるが、これに対して各国は慎重な見方を示している。治安当局は容疑者からのさらなる情報を基に、国際的なテロネットワークの解明を進める方針だ。
今回の爆破事件はイスラマバードで過去数年で最悪の自爆攻撃となり、宗教施設を狙った暴力の深刻さを改めて浮き彫りにした。パキスタン政府は国内の治安維持と少数派の保護を最優先課題と位置付け、警備体制と情報収集の強化を図るとしている。
