◎インドは世界で最も交通事故の多い国であり、毎年数十万が死傷している。
インド北部ウッタラカンド州で4日、整備不良の過密バスが道を外れて渓谷に転落し、少なくとも36人が死亡、20人以上が負傷した。
警察によると、事故は同州郊外の山岳地帯で発生。バスは道を外れ、約60メートル下の渓谷に転落した。バスには約60人が乗っており、20人以上が負傷したという。定員は40人であった。
救助隊が現場に派遣され、36人の死亡が確認された。当局によると、負傷者のうち7人が意識不明の重体だという。
地元テレビ局が報じた映像には岩だらけの斜面と横倒しになったバスの周りに集まる地元住民の姿が映っていた。
同州政府は声明で、「バスの運行会社を調査している」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
地元メディアによると、バスは道を外れる際、大きく横滑りしたという。
主要紙タイムズ・オブ・インディアは関係者の話しとして、「このバスの検査を担当した運輸省の職員2人が警察の事情聴取を受けている」と報じた。
インドは世界で最も交通事故の多い国であり、毎年数十万が死傷している。事故原因の上位を占めるのは無謀運転、車の整備不良、ルール無視だ。