◎抗議者たちはカナダで発生した抗議デモ、通称フリーダム・コンボイに感銘を受け、最後まで戦うと誓った。
2022年2月12日/ニュージーランド、首都ウェリントンの議会議事堂前、バーンアウトで抗議する市民(George Heard/New Zealand Media and Entertainment)

2月12日、ニュージーランドの首都ウェリントンに集まった数百人の抗議者は政府のコロナウイルス対策に強く反対し、規則が緩和されるまで議会議事堂周辺に居座ると誓った。

抗議者たちはカナダで発生した抗議デモ、通称フリーダム・コンボイに感銘を受け、最後まで戦うと誓ったようである。

NZL政府は議事堂周辺の占領に懸念を表明したうえで、「哀しみのマンディ」「歌の贈りもの」「コパカバーナ」などの大ヒット曲で知られる米国の歌手、バリー・マニロウのヒットメドレーを議事堂周辺で繰り返し流している。

穏やかな音楽を好まない抗議者たちは米国のヘヴィメタル・バンド、トゥイステッド・シスターのヒットメドレーを大音量で流し、これに対抗した。

一連のデモは2月8日に本格化した。

公共放送テレビジョンNZLによると、抗議者たちはデモを「コンボイ・フォー・フリーダム」と呼び、ウェリントン中心部の道路を封鎖したという。

抗議者の数は9日の時点で数十人と伝えられていたが、週末になると急増し、数百人に達した。

ウェリントン警察は9日、122人を不法侵入や妨害行為で逮捕したと発表した。

政府はまず、議事堂の芝生広場にキャンプインした抗議者を追い払うためにスプリンクラーを作動させた。

しかし、TVNZLによると、キャンパーたちは芝生広場に即席の水路を作りスプリンクラー作戦に対抗したという。

NZL国会のトレバー・マラード議長はスプリンクラー作戦を早々に諦め、バニー・マウロウの大ヒットメドレーとコロナワクチンの効果を宣伝するメッセージを大音量で流すことに決めた。

NZLのコロナ制限は西側諸国の中で最も厳しく、国境は2年近く閉鎖され、ワクチンやマスクに関する厳しい規則が施行されている。

抗議者たちは医療従事者や公務員のワクチン義務化や濃厚接触者の隔離期間などに不満を表明しており、対策の見直しを求めている。

ここ数カ月の間に行われた複数の世論調査によると、ジャシンダ・アーダーン首相の与党労働党の支持率は2020年の政権発足時から10%以上低下している。

2022年2月12日/ニュージーランド、首都ウェリントンの議会議事堂前(George Heard/New Zealand Media and Entertainment)
アフィリエイト広告
スポンサーリンク