◎国境警備隊が北朝鮮人と思われる身元不明の人物を確保し、尋問のため関係当局に引き渡した。
韓国と北朝鮮を隔てる38度線(AP通信)

韓国当局は8日、北朝鮮から同国に不法入国した疑いで北の住民を拘束、尋問していると明らかにした。

それによると、国境警備隊が北朝鮮人と思われる身元不明の人物を確保し、尋問のため関係当局に引き渡したという。

合同参謀本部はメディア向けの声明で、捜査が進行中であることを理由に、その人物がどのようにして国境を越えたのか、どこから来たのか、また亡命を希望しているのかどうかは明らかにしなかった。

聯合ニュースは軍情報筋の話しとして、「北朝鮮の住民が漢江と黄海が交わる河口を越え、西部国境の島・魚釣島で軍に拘束された」と報じている。

申源湜(Shin Won-sik)国防部長官は8日、国会でこの事案について質問を受けたが、「国家情報院が関連事項を調査している」として、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

国家情報院も軍が発表した以上の情報は明らかにできないとしている。

北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記はロシアによるウクライナ侵攻を利用して兵器開発をさらに加速させ、韓国・米国・日本を威嚇し続けている。

朝鮮戦争で分断された南北の緊張はここ数年で最も高まっている。

韓国・米国・日本はこれに対抗して合同軍事演習を拡大している。

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