◎この男性は北朝鮮を脱出し、2011年にソウルに定住した。
韓国在住の脱北者がバスを盗み、北朝鮮に戻ろうとしたとして逮捕された。京畿北道警察が9日、明らかにした。
それによると、この脱北者は30代の男性で、先週、国境を越えようとしたという。
この男性は北朝鮮を脱出し、2011年にソウルに定住した。報道によると、男性は警察に対し、「南での生活が苦しく、家族が恋しくなったので北に戻りたい」と供述したという。
帰国を試みた脱北者はこの男性が初めてではない。
韓国統一省によると、2012~22年までに31人の脱北者が北に不法に戻ったという。その71%は南での居住期間が5年未満であった。
男性は兵士の警告を無視して、要塞化された南北国境に通じる坡州(パジュ)市の橋を渡ろうとしたとされる。
男性は橋を警備していた軍によって止められ、警察に引き渡された。
警察はその後、車両窃盗や無免許運転などの容疑で逮捕状を発行した。
韓国は脱北者を歓迎しているが、社会に戻す前に、適応センターで数カ月間基礎教育を施している。しかし、新しい生活に適応できるか否かは本人次第であり、必ずしも容易ではない