北朝鮮が在韓米軍の増強に対応、追加の軍事措置講じる=国営メディア
キムは「敵は自らの安全保障環境がどのような方向に変化しているか懸念すべきだ」と警告した。
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北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記が在韓米軍の増強に対応するため、追加的な軍事措置を講じるよう命じた。国営朝鮮中央通信(KCNA)が5日に報じた。
それによると、キムは首都平壌の式典で演説。「朝鮮半島における米軍の増強に比例して、我々の戦略的関心も高まっており、それに応じて、敵が関心のある目標に特別な戦略的資産を配置した」と述べたという。
またキムは「敵は自らの安全保障環境がどのような方向に変化しているか懸念すべきだ」と警告した。
さらに「北朝鮮は米軍増強への対応準備として、追加的な軍事措置を間違いなく開発・講じる」と付け加えたが、詳細は明らかにしなかった。
北はロシアとの軍事関係を強化しており、兵士や兵器を送ることでウクライナ侵攻を支援している。
キムは先月、中国で外交デビューを果たし、習近平(Xi Jinping)国家主席やロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領と二国間会談を行い、関係強化を誓約した。
中国と北の関係は伝統的に「血盟」と呼ばれるほど密接であるが、近年は微妙な変化が見られる。
2020年代に入り、北は核・ミサイル開発を加速させる一方、中国は国際社会の制裁強化に一定の協力姿勢を示し、関係には緊張も存在する。しかし、両国は経済的・政治的な結びつきを維持している。