北朝鮮・金正恩が米韓演習を非難「核戦力の増強が必要だ」
米韓は18日から定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を開始。期間は8月28日までとしている。
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北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記が米韓合同軍事演習を非難し、核戦力の増強が必要であると強調した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が19日に報じた。
米韓は18日から定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を開始。期間は8月28日までとしている。
キムはこのような演習を「侵略の予行演習」と非難し、弾道ミサイルの発射実験などで米韓を威嚇してきた。
ウルチ・フリーダム・シールドは前年と同規模だが、40件の野外訓練のうち20件を9月に延期する形で実施する。
韓国軍はその理由について、猛暑や防衛態勢の維持などの要素を総合的に検討した結果と説明している。
KCNAによると、キムは18日に海軍の駆逐艦を訪問した際、米韓演習を北に対する最も敵対的で対立的な姿勢を示す挑発行為と非難したという。
またキムは核兵器の「急速な増強」が必要と主張。米韓演習を「戦争ゲーム」と呼んだ。
6月に就任した韓国のイ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領は北との宥和政策を推進しているが、専門家は北が態度を軟化させる可能性は低いと見ている。
北の核開発に関する米国と同盟国による取り組みは8月25日にワシントンDCで開催される米韓首脳会議で議論される予定だ。