北朝鮮軍、韓国国境いの拡声器撤去中、イ・ジェミョン政権に歩み寄りか
韓国は昨年6月、北が心理戦の一環としてゴミ風船を韓国に向けて飛ばしたことを受け、国境付近に拡声器を再配備。金正恩 党総書記を非難するメッセージやK-POPを大音量で流してきた。
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韓国軍の合同参謀本部は9日、北朝鮮が南北の国境に設置した拡声器を撤去していることを確認したと明らかにした。
韓国は昨年6月、北が心理戦の一環としてゴミ風船を韓国に向けて飛ばしたことを受け、国境付近に拡声器を再配備。金正恩(Kim Jong Un)党総書記を非難するメッセージやK-POPを大音量で流してきた。
6月に就任したイ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領は北との宥和政策を推進。就任後すぐ、宣伝放送を停止し、先週20基の拡声器を全て撤去した。
韓国軍合同参謀本部は北が拡声器を撤去している場所を明かさず、「北がすべての拡声器を撤去するかは、現時点では不明である」と述べた。
聯合ニュースによると、北は韓国が宣伝放送を停止した後も動物の鳴き声や太鼓の音を大音量で流し続け、周辺住民が不満を訴えていたという。
韓国は4日から拡声器の撤去を開始、5日に作業を終えた。
大統領府の報道官は記者会見で、「北との緊張が再び高まった場合、拡声器を再配備するか」という質問に答えなかった。
北朝鮮は拡声器に関するコメントを出しておらず、国営メディアも報じていない。