北朝鮮外相が訪中、王毅外相と会談=国営メディア
中国と北朝鮮の関係は伝統的に「血盟」と呼ばれるほど密接であるが、近年は微妙な変化が見られる。
と関係者ら(KCNA/ロイター通信).jpg)
北朝鮮の崔善姫(Choe Son Hui)氏が中国・北京で王毅(Wang Yi)外相と会談した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が29日に報じた。
それによると、崔氏は28日、金正恩(Kim Jong Un)党総書記からの伝言を王氏に伝え、「両国間の二国間関係は不変であり、時代の要請に応える形で発展すべき」と述べたという。。
KCNAは崔氏の発言を引用し、「習近平(Xi Jinping)国家主席と金正恩委員長は9月初めの首脳会談で、変化する国際情勢の要請に応える両国関係の基本方向と原則を打ち出した」と報じた。
王氏は崔氏に対し「両国は戦略的コミュニケーションを強化し、地域の平和と安定を確保するための協力を増進すべきだ」と伝えたとのこと。
KCNAによると、両外相は国内外情勢について意見交換し、諸問題で「完全な合意」に達したという。詳細は不明だ。
キムは今月、中国で外交デビューを果たし、習主席やロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領と二国間会談を行い、関係強化を誓約した。
中国と北朝鮮の関係は伝統的に「血盟」と呼ばれるほど密接であるが、近年は微妙な変化が見られる。2020年代に入り、北は核・ミサイル開発を加速させる一方、中国は国際社会の制裁強化に一定の協力姿勢を示し、関係には緊張も存在する。しかし、両国は経済的・政治的な結びつきを維持している。
経済面では、中国が北の最大の貿易相手国であり、食料やエネルギーの供給を通じて北朝鮮経済を支えている。2023年以降、国連制裁やパンデミックの影響で貿易が制限される中でも、中国は人道支援や限定的な貿易を続け、北の安定を重視してきた。
外交的には、習主席とキムは複数回の会談を行い、両国の友好関係を確認している。中国は北の安全保障を重視し、対話を促す立場を取りつつも、核問題の平和的解決を求めている。