北朝鮮、韓国軍の警告射撃を「重大な挑発行為」と非難=国営メディア
韓国軍は過去数カ月、北の兵士が軍事境界線を越えるのを阻止するため、拡声器による警告や警告射撃を時々行ってきた。
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北朝鮮は23日、韓国軍が南北の軍事境界線で北朝鮮兵士に対し警告射撃を行ったことを「重大な挑発行為」と非難した。国営メディアが報じた。
国営朝鮮中央通信(KCNA)は北朝鮮軍の副参謀長の談話を引用。「南の軍隊による19日の警告射撃は重大な挑発行為であり、米国との演習に合わせて行われた」と報じた。
また副参謀長は「ソウルが意図的に緊張を高めようとしている」と主張した。
KCNAの報道後、韓国軍の合同参謀本部も声明を出し、「19日の午後、中央国境地域で未指定の建設作業を行っていた北朝鮮兵士が軍事境界線を一時的に越えたため、警告射撃を実施した」と明らかにした。
また参謀本部は「北の兵士たちは自国の領土に戻り、反撃しなかった」と述べた。
韓国軍は過去数カ月、北の兵士が軍事境界線を越えるのを阻止するため、拡声器による警告や警告射撃を時々行ってきた。
専門家は北が国境付近に対戦車地雷を敷設したり、障害物を建設していると指摘している。
KCNAによると、北の兵士は南北の国境を永久に封鎖する「バリアプロジェクト」を実施していたという。
副参謀長はこれは「南北の領土を完全に分離する」広範な努力の一環と説明した。
韓国はこれに対し、拡声器による警告と警告射撃で対応したとしている。
米韓は18日から定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を開始。期間は8月28日までとしている。
韓国のイ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領は北との関係改善を模索しているが、北は同氏を「米国の忠犬」「ゴミ」などと呼び、イ政権が望むような南北関係の修復は決して起こらないと主張している。