◎北は失敗に終わったスパイ衛星の打ち上げ、韓国への先制攻撃を想定した超大型ロケット砲の乱射など、最近、挑発的な行動を繰り返している。
北朝鮮から飛ばされた風船が韓国の首都ソウルや京畿道に到達し、国防軍が警戒を強めている。地元メディアが1日に報じた。
それによると、今週初めに始まった北朝鮮のゴミ風船キャンペーンは止む気配がなく、1日午後の時点でプラスチックごみ、タバコの吸い殻、糞尿などを吊るした風船が少なくとも260個確認されたという。
聯合ニュースは軍関係者の話しとして、「ソウルと近郊の京畿道で90個のゴミ風船を確認、回収した」と伝えている。
軍は市民に対し、落下物に注意し、不審なものを見つけた時は触らず、警察に通報するよう呼びかけている。報道によると、ゴミ風船による人的被害は確認されていない。
ソウル市当局も「北朝鮮から飛来したと疑われる未確認物体がソウル近郊の上空で確認され、軍が対応している」と警戒アラートを出した。
北は失敗に終わったスパイ衛星の打ち上げ、韓国への先制攻撃を想定した超大型ロケット砲の乱射など、最近、挑発的な行動を繰り返している。
ゴミ風船もそのひとつであり、北は韓国の人権団体がビラなどを付けて飛ばしている風船に対抗する措置と主張した。
韓国軍は爆発物処理班などを各地に展開。5月28~29日にかけて発見された風船とゴミを回収した。ゴミの中に爆発物、化学物質、放射性物質などの危険物は含まれていなかった。
報道によると、風船の中にはゴミ袋を空中で破裂させるように設計されたタイマー付きのものもあったという。