◎北が保有する核兵器の規模(推定)は様々で、20~60個、100個以上という専門家もいる。
韓国国防省は29日、北朝鮮が来年夏までに新型原子炉を稼働させる可能性が高いという見方を示した。
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ(Rafael Grossi)事務局長も先週、北が寧辺(ニョンビョン)にある核施設で軽水炉の稼働を開始したことを示す兆候が確認されたと明らかにしていた。
グロッシ氏は記者会見で、「寧辺とその付近で活動レベルの上昇と、10月中旬以降、冷却システムから強い水の流出を観測した」と指摘。「軽水炉は高濃縮ウランとともに核兵器製造に使われるプルトニウムを生成できるため、懸念している」と述べた。
一方、ウォンシク(Shin Wonsik)国防相は28日、地元の記者団に対し、「当局は昨夏にも原子炉・冷却システム関連の活動を確認していた」と述べていた。
またウォンシク氏は新型原子炉について、「試運転の段階であり、来年の夏ごろには正式に稼働する見込みだ」と説明した。
北が保有する核兵器の規模(推定)は様々で、20~60個、100個以上という専門家もいる。
韓国の専門家によると、北は毎年6~18個の核弾頭を生産できる能力を持っている。金正恩(Kim Jong Un)党総書記は2019年に米国との外交が破綻して以来、核開発を強化し、ハイテク兵器も導入すると繰り返し宣言している。