◎4月25日は朝鮮人民軍創設90周年にあたる。
韓国の聯合ニュースは26日、北朝鮮が25日に夜間軍事パレードを行ったと報じた。
4月25日は朝鮮人民軍創設90周年にあたる。
聯合ニュースは情報筋のコメントを引用し、「軍事パレードは現地時間25日午後10時から始まった」と伝えた。
報道によると、首都平壌の金日成広場には多くの市民が集まり、市内の道路は封鎖されたという。パレード時間は約90分、終了後に花火が打ち打ちあがったと伝えられている。
国営の朝鮮中央通信も軍事パレードを行ったと報じている。
聯合ニュースは朝鮮中央通信の報道を引用し、金正恩 党総書記の演説の一部を報じた。
「核武力の基本使命は戦争を抑止することだが、この地で我々が決して望まない状況が形成される場合、核は戦争抑止という概念に縛られるわけにはいかない。いかなる勢力であれ、わが国の根本利益を侵奪しようとするなら、我々の核武力は二つ目の使命を決行せざるを得ないだろう」
キムの妹である金与正(キム・ヨジュン)は今月、韓国への先制攻撃もあり得ると示唆していた。
北朝鮮は今年に入ってから、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を約5年ぶりに発射するなど、兵器実験を立て続けに行っている。
キムは重要な記念日に力を誇示することが多く、4月15日の金日成生誕110年式典に合わせて軍事パレードを行うと広く予想されていた。
韓国政府は今月、平壌近郊の広大な敷地で軍事パレードのリハーサルと思われる訓練が行われている様子を捉えた衛星写真を公開していた。
国営メディアは25日、国民と軍隊にキムへの「絶対的な忠誠」を誓うよう促していた。「愛する党総書記の思想と意志を胸に刻み、尊敬し、党の指導のもと、国家と人民が一体となって動く革命的な規律と秩序をより徹底して確立しなければならない...」
キムは就任以来、少なくとも12回大規模な軍事パレードを実施している。昨年1月のパレードも夜間に行われた。