◎北朝鮮は今年、日本と韓国、そして米国本土を射程に収めるミサイル実験を繰り返している。
北朝鮮、朝鮮人民軍の訓練を視察する金正恩 党総書記(Korean Central News Agency/Korea News Service/AP通信)

韓国政府は10日、北朝鮮がロケット砲と思われる兵器の発射訓練を行ったとみられると発表した。

合同参謀本部によると、10日の現地時間18時21分~37分の間に北朝鮮領内からロケット砲と推定される物体が発射されたという。

合同参謀本部は声明で、「米国と緊密に連携し、即応体制を維持する」とした。

物体は北朝鮮の西岸から発射されたとみられる。大統領府は追加発射の可能性があるとして、軍に監視を強化するよう命じた。

北朝鮮は今年、日本と韓国、そして米国本土を射程に収めるミサイル実験を繰り返している。また米韓の当局者は、北が7回目の核実験を行う可能性があると警告している。

韓国の尹淑烈(Yoon Suk Yeol)政権は先月、北の核の脅威に対抗するために防衛能力および、日米との安全保障関係を強化すると表明した。

北は米国に核兵器を撃ち込む技術を確立することで、米国から譲歩を引き出したいと考えている。

米軍は先週、合同軍事演習に先立ち、アラスカ州の空軍基地からF-35戦闘機6機を韓国に派遣した。両軍は先月にも日本の沖縄県沖で演習を行っている。

米軍は声明で、「F-35は10日間の訓練期間中、韓国とその周辺海域の上空を飛行する予定である」とした。

日米韓はハワイ沖の海上で8月上旬から中旬ごろに北の弾道ミサイル探知追尾訓練を実施する予定である。

北は米韓の軍事演習に合わせて兵器実験を実施することが多いため、今回も何かしらの動きを見せると予想されている。

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