◎北は先週、韓国との国境を「永久封鎖」し、韓国軍と米軍に対処するために最前線の防衛を増強すると発表していた。
韓国、北朝鮮に続く連絡道(Getty Images/AFP通信)

韓国軍は15日、北朝鮮が現在封鎖されている南北間道路の北側の一部の爆破したと発表した。

合同参謀本部は声明で、「北が道路の一部を爆破した」と報告。「韓国軍は監視と即応態勢を強化している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

北は10月3日と9日に平壌上空で韓国のドローンを検知したと主張。韓国を破壊することができるあらゆる攻撃手段を準備し、韓国のドローンが再び領空を侵犯した場合、警告なしに対応すると警告していた。

朝鮮中央通信(KCNA)は15日、金正恩(Kim Jong Un)党総書記の発言を引用し、韓国のドローン飛行疑惑を「敵の挑発行為」と表現。「即時の軍事行動」と国の主権を守るための「戦争抑止力」の運用に関する指針を軍指導部に提示したという。

キムは前日、ドローン問題を受け、安全保障会議を招集していた。

キムは先週、特殊作戦部隊の基地を訪問した際、韓国が北の主権を侵害する武力行使に出た場合、核兵器を含む保有するすべての兵器を使って韓国を破壊すると警告。韓国政府は当初、韓国のドローンが北の領空を侵犯したという主張を否定していたが、その後、北の主張が事実かどうかは確認できないとして、対応を協議するとした。

2000年代に南北の緊張が緩和すると、両政府は厳重に封鎖された国境を横断する2本の南北道と2本の鉄道を再接続した。しかしその後、北の核開発やその他問題をめぐって対立が激化。道路と鉄道は再び封鎖された。

北は先週、韓国との国境を「永久封鎖」し、韓国軍と米軍に対処するために最前線の防衛を増強すると発表していた。

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