朝鮮労働党、金正恩を党総書記に再選=国営メディア
今回の再選は北の国内政治体制の一貫性とキムの権力基盤の強固さを再確認するもので、任期は今後数年間にわたる見通しだ。
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北朝鮮の朝鮮労働党は22日、党大会で金正恩(Kim Jong Un)党総書記を再び党中央委員会総書記に選出した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が23日に伝えた。大会ではこれと併せて党の規約改正や新たな中央委員会委員の選出が行われたが、具体的な規約内容や人事の詳細は公表されていない。
今回の再選は北の国内政治体制の一貫性とキムの権力基盤の強固さを再確認するもので、任期は今後数年間にわたる見通しだ。党大会は通常5年ごとに開催され、政策方針や指導部構成、国家戦略の方向性を決定する最高意思決定機関と位置づけられている。大会の進行に伴い、キムは過去5年間の活動を総括した上で、今後の国家建設と党の任務について演説を行ったとみられるが、詳細は限られている。
党大会ではこれまで、北が掲げる「社会主義強国建設」の5カ年計画が成功裏に完結したと自評し、今後の政策課題として次の発展段階への移行を強調したという報道もある。党中央委員会は経済・国防・党の統制など幅広い政策を担う機関であり、新たな中央委員の選出も党勢維持の要とされる。
また、党大会期間中には党規約の改正が行われたが、公式発表ではどのような条文がどのように変更されたかについては明らかになっていない。北の党大会で規約改正が行われる場合、国の政策目標や指導方針の転換を意味するケースもあるものの、公表内容が限られているため、外部からの正確な分析は困難な状況だ。
今回の党大会は国内外の注目を集める中で進行し、党大会前後には軍事力強化や経済目標のアピールが相次いでいる。近年の北は核・ミサイル開発や国防力強化を進め、対外的には米国や韓国、日本を念頭に置いた戦略的姿勢を採ってきた。大会で採択される方針は今後の外交・安全保障政策にも影響を与える可能性がある。
党内では高官の世代交代が進んでいるとの分析もあり、元老級幹部が退き、比較的若年層の実務型幹部が台頭しつつあるとの指摘もある。この人事はキム体制が長期化する中で内部統制の強化と政権基盤の刷新を図る意図があるとみられる。
キムは2012年に党総書記に就任して以降、党と国家の最高指導者として国内統制を強化し、核・ミサイル開発を最優先課題としてきた。今回の再選は指導体制の安定を示すと同時に、今後5年の北朝鮮政策の方向性を決定づける政治イベントとなった。
