◎日本の岸防衛大臣は午前の記者会見で、「弾道ミサイルは日本の排他的経済水域外に落下したと推定される」と述べた。
2月27日、日本と韓国の当局者は北朝鮮が西岸付近から弾道ミサイルを少なくとも1発発射したと発表した。
日本の岸防衛大臣は午前の記者会見で、「弾道ミサイルは日本の排他的経済水域外に落下したと推定される」と述べた。船舶への被害は確認されていない。
北朝鮮の金正恩 党総書記は最も重要な同盟国である中国で開催されていた北京2022冬季五輪が終了したことを受け、ミサイル発射実験を再開した可能性がある。
キムのミサイル発射は今年に入って確認されているだけで8回目。西側諸国はキムが核兵器と長距離弾道ミサイル(ICBM)の開催再開を示唆したことに懸念を表明している。
韓国の合同参謀本部によると、北朝鮮は27日の午前7時52分頃、平壌の郊外にある国際空港の近くから日本海に向けて弾道ミサイルと推定される飛翔体1発を発射したという。韓国は米国と協力して飛翔体の分析を進めている。
一部の専門家は、「北朝鮮は兵器技術を完成させ、米国に圧力をかけ制裁緩和を迫ろうとしている」と指摘している。
また、北朝鮮は米国がロシアのウクライナ侵攻に気を取られている隙に兵器開発と実験を加速させる可能性が高いと指摘する専門家もいる。
韓国大統領府は国家安全保障会議を開催し、北朝鮮が発射した飛翔体について議論する予定と発表した。
日本の海上保安庁は北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のある物体が発射され、おそらく海に落下したと警報を出し、周辺の船舶に空から落ちてきた可能性のある物体に近づかないよう警戒を呼び掛けている。
ソウルの梨花大学の李雷夫 教授は韓国メディアの取材に対し、「北朝鮮は世界の注目がウクライナに集まっている隙に開発を加速させる可能性が高い」と述べた。「北は金正恩の指示に基づき、軍の近代化プログラムを淡々と進めるでしょう」
キムは先月、ミサイル発射実験を7回行ったものの、北京2022冬季五輪開幕後は実験を控えていた。一部の専門家は、五輪後に大きな実験が行われる可能性が高いと予想していた。
世界で最も貧しい国のひとつである北朝鮮の経済は2年間にわたる厳しい国境閉鎖、中国との貿易停止、気候変動、経済制裁の影響でひどく疲弊しており、一部地域では餓死者も報告されている。
キムは先月末、日本海沖に向けて火星12中距離弾道ミサイル(IRBM)を発射した。ミサイルは高度2,000kmに達し、発射地点から800km先の日本海に落下したと見られる。飛行時間は30分と推定されている。