◎ブラックボックス(フライトレコーダーとボイスレコーダー)も回収された。
2022年5月30日にネパール軍が公開した写真、ヒマラヤ山脈ムスタン地区の山腹に墜落した双発プロペラ機「ツインオッター」の残骸(Getty Images)

ネパール当局は31日、ヒマラヤ山脈の山腹に墜落した双発プロペラ機「ツインオッター」の捜索活動で乗客乗員22人全員の遺体を収容したと発表した。

航空会社タラ・エアによると、遺体は首都カトマンズの医療機関に運ばれ、検視後、遺族に引き渡されるという。

ブラックボックス(フライトレコーダーとボイスレコーダー)も回収された。

タラ・エアが運航するツインオッターは29日、山麓の観光地ポカラの空港からトレッキングで有名なジョムソンに向け離陸した直後に消息を絶った

フライトレコーダー24(flightradar24.com)のデータによると、機体は現地時間午前9時55分にポカラを離陸し、午前10時7分に高度3900mで最後のシグナルを送信している。

軍当局は30日に機体の残骸をムスタン地区の山腹(海抜4400m)で発見した。

墜落原因は明らかにされていないが、当局によると、飛行中に出火した痕跡はみられなかったという。

犠牲者の親族はカトマンズの医療機関に集まり、当局の説明を受けたと伝えられている。

タラ・エアによると、同機にはインド人4人とドイツ人2人が搭乗していた。残り16人はすべてネパール国籍だった。

地元メディアはネパール人家族が2組搭乗し、1組は4人、もう1組は7人家族と報じている。

ジョムソンは外国人ハイカーに人気のトレッキングルートがあり、山麓の寺院目当てで訪れる人も多い。

ツインオッターはカナダの航空機メーカーが製造した双発プロペラ機。ネパールでは約50年間運航され、その間に発生した事故は21件と伝えられている。

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