◎乗客乗員22人を乗せた双発プロペラ機「ツインオッター」は山麓の観光地ポカラからジョムソンに向け空港を離陸した直後に消息を絶った。
ネパール軍は30日、ヒマラヤ山脈で消息を絶った旅客機の残骸を発見したと発表した。
航空会社タラ・エアによると、乗客乗員22人を乗せた双発プロペラ機「ツインオッター」は山麓の観光地ポカラからジョムソンに向け空港を離陸した直後に消息を絶ったという。
軍当局は当該機の残骸をムスタン地区の山腹で発見したと報告した。
軍は墜落現場と思われる山腹の写真をツイッターで公開。機体の一部が写っていた。
その他の情報については明らかにされていない。一部メディアは墜落現場で14人の遺体が回収されたと伝えている。
当局は悪天候と視界不良の影響により捜索活動を中断していたが、30日に再開した。
フライトレコーダー24(flightradar24.com)のデータによると、旅客機は午前9時55分にポカラを離陸し、午前10時7分に高度3900mで最後のシグナルを送信している。
同機にはインド人4人とドイツ人2人が搭乗していた。乗員3人と残りの13人はネパール人と伝えられている。
ジョムソンは外国人ハイカーに人気のトレッキングルートがある。また、山麓の寺院目当てで訪れる人も多い。
ツインオッターはカナダの航空機メーカーが製造した双発プロペラ機。ネパールでは約50年間運航され、その間に発生した事故は21件と伝えられている。
ツインオッターは機体上部に主翼があり、着陸装置が固定されているため、耐久性が高く、短い滑走路で離着陸できる。生産は1980年代に終了したが、カナダのバイキング・エア社が2010年に生産を再開した。
Crash site: Sanosware, Thasang-2, Mustang pic.twitter.com/OcN93N1Qyb
— NASpokesperson (@NaSpokesperson) May 30, 2022