◎台風11号は今年この地域を襲った台風の中でもっとも強く、フィリピン、中国南部、ベトナム、ラオス、ミャンマーに豪雨をもたらした。
熱帯低気圧(元台風11号)がミャンマーの広い範囲に洪水と土砂崩れをもたらし、少なくとも236人が死亡、77人が行方不明になっている。ミャンマー国営放送(MRTV)が16日に報じた。
フィリピン、中国、ベトナムなどに大きな被害をもたらした台風11号の残骸は第2の都市マンダレーや北部シャン州など、北部、中部、東部の広い範囲に大雨をもたらした。
MRTVによると、16日午前の時点で確認された死者は236人、少なくとも77人が行方不明になっている。
内戦の影響で推定340万人が避難生活を余儀なくされる中、市民を支援している国連人道問題調整事務所(OCHA)は16日、犠牲者の数はさらに増える可能性があると警告した。
OCHAは声明で、「被害の全容は明らかになっておらず、手元にある情報を精査すると、数百人が死亡、それ以上の行方不明者がいるとみられる」と述べた。
またOCHAは少なくとも63万人が被災し、その多くが住居を失ったと指摘した。
台風11号は今年この地域を襲った台風の中でもっとも強く、フィリピン、中国南部、ベトナム、ラオス、ミャンマーに豪雨をもたらした。ベトナム北部でも数百人の死亡が確認されている。
ミャンマーでは首都ネピドー、マンダレー、カヤー州、カレン州、シャン州を含む少なくとも9つの地域と州が被害が報告された。
OCHAは「さらに多くの食料、飲料水、医薬品、衣服、避難所が必要」と強調。破損した道路や橋、不安定なインターネット通信が救援活動を妨げていると述べた。
またOCHAは「我々も深刻な資金不足に直面しており、今年の活動に必要な資金の25%しか集まっていない」と述べた。