▽ロシアは中国とともに、ミャンマー軍政の主要な支援国、武器供給国である。
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ミャンマーの軍事政権を率いるフライン(Min Aung Hlaing)総司令官が3日、ロシアを公式訪問した。
ミャンマー国営放送(MRTV)によると、フライン氏はプーチン(Vladimir Putin)大統領や他の政府高官と会談する予定。
MRTVは政府高官の話しとして、「フライン総司令官はプーチン大統領を含むロシア政府高官と会談し、二国間関係、経済問題、安全保障について話し合う」と伝えている。
ロシアは中国とともに、ミャンマー軍政の主要な支援国、武器供給国である。
ロシア製の戦闘機は少数民族の支配下にある地方への攻撃に使用されており、その多くは民主派勢力と同盟を結んでいる。
ロシアは国際的な場でミャンマー軍政を擁護。将軍たちはロシアの外交政策を全面的に支持している。
欧米諸国は軍政への経済的・政治的制裁を維持しているものの、内戦が終息する見通しは全く立っていない。
軍政は1月末に非常事態宣言を6カ月間延長。軍政は今年、総選挙を行うと主張しているが、国土の半分を反体制派に占領された状態で選挙を行えるかは不明である。
軍政は多方面から攻撃を受け、追い詰められている。
シャン州を支配する「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」と「タアン民族解放軍(TNLA)」、アラカン軍、東部カレン州の少数民族ゲリラ「カレン民族同盟(KNU)」、チン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は23年10月、中国国境に近い北部で反攻を開始。複数の地域から国軍を追い出した。
これらの反体制派は民主派政治組織「挙国一致政府(NUG)」や人民防衛軍(PDF)と連携し、国土の半分以上を掌握。軍政に圧力をかけている。