◎軍政の戦闘機はインド国境近くの集落を7日午前に空爆した。
ミャンマー、少数民族武装勢力カチン独立軍の兵士(Getty Images)

ミャンマー軍政が北西部サガイン管区の民主派勢力が支配する集落を空爆し、子供9人を含む少なくとも17人が死亡、約20人が負傷した。現地メディア7日に報じた。

それによると、軍政の戦闘機はインド国境近くの集落を7日午前に空爆したという。

同国の独立系オンラインメディアと英BBCが空爆を速報で報じたものの、軍政は関与を否定。「反政府勢力に同調するメディアがフェイクニュースを流している」と主張した。

ミャンマー国営放送(MRTV)は軍当局者の話しとして、「ザカイン管区で空爆があったとされる時間に飛行中の物体は確認されず、反対派がオンラインニュースを通じて偽情報を拡散しているようだ」と伝えている。

ザカイン管区は軍政に抵抗する民主派勢力の拠点のひとつになっている。この地域を統治する組織は強力な反対派のひとつであるカチン独立軍と同盟関係にある。

ミャンマー軍政は中国国境沿いの州などで民主派勢力と戦争状態にあり、少なくとも3つの街を占領されている。

ラカイン族の武装集団「アラカン軍」やチン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は昨年10月、軍政拠点に対する攻撃を開始した。

2021年2月の政変以来、最大都市ヤンゴンや第2の都市マンダレーなどの都市部を除く多くの州や町が内戦の舞台になっている。

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