◎チョー・モー・トゥン国連大使は、アウンサンスーチー氏と昨年11月の民主的な議会選挙で選出された国民民主連盟(NLD)を代表して、「軍事政権を終わらせるための戦いを支持する」と宣言した。
2月27日、ミャンマーの国連大使は国連総会の演説で自国の軍事クーデターに強く反発し、国際社会に可能な限り強力な行動を取るよう訴えた。
チョー・モー・トゥン国連大使は、アウンサンスーチー氏と昨年11月の民主的な議会選挙で選出された国民民主連盟(NLD)を代表して、「軍事政権を終わらせるための戦いを支持する」と宣言した。
さらにトゥン大使は国連加盟国に、2月1日の軍事クーデター、軍事政権、および平和的な抗議者に対する治安部隊の暴力を強く非難する公式声明の発表を求めた。
チョー・モー・トゥン国連大使:
「軍は直ちに権力を放棄し、拘束した人々を解放しなければならない。軍事クーデターは現代世界では受け入れられず、彼らは過ちを認めなければならない」
「私たちはミャンマーの人々のために、ミャンマーの民主主義のために戦い続ける」
トゥン大使の声明は、EUの大使、イスラム協力機構、そして新しい米国大使のリンダ・トーマス・グリーンフィールド氏を含む講演者から称賛された。
初めて総会に出席したトーマス・グリーンフィールド大使は、軍事政権に抗議する市民とアメリカは連帯していると強調し、ジョー・バイデン大統領が先日発表した声明を引用した。
リンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使:
「市民の行動は結果をもたらします。アメリカはミャンマーの人々の側に立っており、軍は速やかに権力を放棄しなければなりません」
トゥン大使の声明後、アントニー・ブリンケン米国務長官はツイッターに、「アメリカは勇気と明確な声明を称賛している。ビルマ(ミャンマー)の民主主義を回復するという彼らの呼びかけに耳を傾けなければならない」とツイートした。
国連のミャンマー特使を務めるクリスティン・シュラーナー・バーゲナー氏もトゥン大使の声明に反応し、軍を厳しく非難した。
ミャンマー軍を指揮するミン・アウン・フライン司令官は2月1日のクーデターでアウンサンスーチー氏とNLDの関係者を逮捕し、非常事態を宣言した。
民主化への道を進んでいたミャンマーでのクーデター発生は国際社会に衝撃を与え、アウンサンスーチー氏らの長年の努力を逆転させた。NLDは2月1日に議会を招集する予定だったが、軍はウィンミン大統領、閣僚、その他の関係者を拘束した。
NLDは昨年11月の選挙で軍の支援を受ける野党勢力を打ち負かしたが、ミン・アウン・フライン司令官はこの結果に異議を唱え、国の選挙委員会がこの訴えを却下したため、力づくで政権を奪取した。
トゥン大使は選挙結果の正当性を強調したうえで、「軍は民主的に選出された政府を打倒したが、国際社会は戦争犯罪やミャンマー軍による非人道的な行為を決して容認しない」と述べた。また、NLDが設立した独自議会「
CRPHは先日の声明で国連、安全保障理事会、および国際社会に、「ミャンマーの人々の安全と安心を確立し、平和で文明化されたグローバル社会を構築するために、あらゆる手段を行使します」と述べている。
一方、ミャンマーの最大の貿易相手国である中国の国連大使は、「憲法および法的枠組みの下で対話を通じて差異に対処し、暴力を回避し、秩序だった民主的変革プロセスを進めることが重要だ」と述べた。
また張潤 大使は、東南アジア諸国連合(ASEAN)のメンバーによる努力を後押しすると述べた。
ASEANはミャンマーを含む非公式の外相会議の開催について話し合っており、制裁ではなく話し合いで問題を解決する道を探っている。