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ミャンマー軍がオンライン詐欺拠点を摘発、外国人350人拘束

国軍はカレン州ミャワディ近郊の地区にある詐欺拠点を一掃し、外国人346人を拘束、関連機器とともに携帯電話約1万台を押収した。
ミャンマー、カレン州ミャワディの巨大詐欺拠点KKパーク(AP通信)

ミャンマーの軍事政権がオンライン詐欺の拠点を摘発し、数百人の外国人を拘束した。国営メディアが19日に報じた。

それによると、国軍はカレン州ミャワディ近郊の地区にある詐欺拠点を一掃し、外国人346人を拘束、関連機器とともに携帯電話約1万台を押収したという。

ミャンマー国営放送(MRTV)は当局者の話しとして、「治安部隊はタイ側への逃亡を試みた者たちも拘束した」と伝えている。

軍は先月中旬、ミャワディにある巨大詐欺拠点「KKパーク」の一部を粉砕。2000人以上を拘束したとされる。

この影響により、1500人以上がタイ側に逃れた。

MRTVによると、拘束された外国人346人は治安部隊の管理下に置かれたという。身元と国籍は明らかになっていない。

ミャワディの大部分は反体制派の支配下にあり、タイ国境はカレン族系民兵が管理している。

KKパークはタイ国境近くのカレン州ミャワディに位置する巨大な詐欺拠点である。

ここではオンライン投資詐欺、ロマンス詐欺、仮想通貨詐欺などが大規模かつ組織的に行われており、「詐欺工場」とも呼ばれている。

運営には中国系犯罪組織や武装勢力が関与しているとされ、数千人規模の労働者が働かされているとみられる。

多くの外国人が「高収入の仕事」として偽の求人で誘い出され、パスポートを没収されたうえで監禁・強制労働を強いられている。

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