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パキスタン北西部の警察署前で爆弾テロ、2人死亡、負傷者多数

爆発は市中心部にある警察署の正門付近で16日早朝に発生。警察によると、子どもを含む2人が即死し、10数人が病院に搬送され、うち数人が重傷だという。
2026年2月16日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、爆弾テロの負傷者を治療する人々(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州バンヌの警察署前で16日、オートバイに仕掛けられた爆発物が爆発し、少なくとも2人が死亡、複数人が負傷した。地元警察が明らかにした。

爆発は市中心部にある警察署の正門付近で16日早朝に発生。警察によると、子どもを含む2人が即死し、10数人が病院に搬送され、うち数人が重傷だという。爆発は近くの建物にも被害を与え、破片や衝撃で窓ガラスが割れるなどの被害が出た。

警察は現場を封鎖し、爆弾処理班や捜査員を動員して調査を進めている。爆発物はオートバイに設置された即席爆発装置(IED)で、遠隔操作か時限式とみられているが、詳細な爆発の仕組みや意図については調査中だとしている。警察当局は声明で、「犯行の動機と関与した組織について、証拠を収集しながら慎重に検証している」と述べた。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、専門家は過去に同様の攻撃を実行してきた同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の関与が疑われるとしている。TTPはアフガニスタンのタリバン暫定政権と密接な関係にあるとされ、パキスタン国内で治安部隊や民間人を標的とする自爆テロや襲撃事件を繰り返してきた。

パキスタンはTTPがアフガン領内の拠点を利用し、国境を越えて活動していると非難しているが、アフガン側はこれを否定、両国間の緊張が続いている。

アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州は過激派と治安部隊の衝突が頻発する地域として知られる。近年でも警察車両に対する襲撃やIEDによる爆発事件が相次いでいる。市民らは日常的に警戒を強めており、今回の爆発は地域の安全に対する懸念を改めて浮き彫りにした。

パキスタン政府は反テロ活動を強化しているものの、武装勢力の網を完全に断つに至っていない。警察や軍は地元住民との協力を進め、情報収集の強化や警備態勢の見直しを進めているが、爆発事件が警察署という象徴的な施設で起きたことから、治安対策の再評価が求められている。

今回の爆発は地域社会に衝撃を与えるとともに、パキスタン国内の治安情勢が依然として脆弱であることを示す出来事となった。地元当局は捜査と救援活動を継続している。

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